0

国芳 / 通俗水滸伝 白花蛇楊春

SKU: C10042
タグ: 水滸伝  
作品
年代 : 弘化4 - 嘉永5年
サイズ : 中判
刷 : 良
保存 : 良
詳細 : 極小虫穴

ディレクターコメント
国芳は豊国の門人で、当初は兄弟子の国貞等の人気に勝てず、しばらくは不遇であった。文政頃に発表した「通俗水滸伝豪傑百八人」の連作が評判となり、「武者絵の国芳」と称され、人気絵師の仲間入りを果たした。その後は画想の豊かさ、斬新なデザイン力、奇想天外なアイデア、確実なデッサン力を持ち、浮世絵の枠にとどまらない広範な魅力を持つ作品を多数生み出した。

華陰県の少華山に巣食う山賊の第三の頭領の楊春は、ある日、蓄えを心配した朱武がどこか一稼ぎしようと話を持ちかけられた時、陳達が華陰県の役所を襲うことを主張する。しかし、そこへ行くために豪傑の史進がいる史家村を通らなければならなかったため、楊春は朱武とともにこれを反対するが、それに怒った陳達は手下を引き連れて史家村へ向かってしまう。そして、陳達が史進に捕まったと知ると、手下全員で史家村を攻めて陳達を助けることを提案するも、朱武に諌められたため、朱武の作戦に従うことにした。その後、朱武とともに機転を利かせて史進の前に自首したことで、史進にその義侠心を気に入ってもらい、陳達は縄を解かれる。それからは史進と親交を持つようになる。しかし、山賊と交わっていることが露顕し、村を焼き払って逃亡してきた史進を彼らは少華山の頭領として迎えようとしたが、史進はこれを断り華州を去るが、紆余曲折して少華山に戻ってきたため、今度こそ史進を少華山の頭領になってもらった。
その後、史進の元で山賊家業を励んでいたが、ある日、史進が華州の太守に捕らわれ、史進を梁山泊に誘いに来た魯智深も彼を助けようとして逆に捕らわれてしまう。2人を助けるべく楊春ら少華山は梁山泊と協力して、華州を襲い2人を救出し、そのまま史進、朱武、陳達とともに梁山泊入りする。
入山後は、馬軍小彪将兼斥候となり、史進の副将として陳達とともに戦場で戦う。朝廷招安後も、史進の副将として遼国戦や田虎、王慶討伐に参戦するが、方臘討伐で昱嶺関に史進、陳達ら5人の頭領達とともに偵察に赴くも、龐万春の待ち伏せを受けて弓隊の矢の雨を浴びて戦死する。


Information
Date : 1847 - 52
Size : Chu-ban
Impression : Good
Condition : Good
Detail: Very small wormholes

This is Kuniyoshi’s “great” Suikoden series—the series that made him famous. These prints are the first single-sheet color prints on the Suikoden theme 1 and the first large series of warrior prints designed by any ukiyo-e artist. It is based on stories from the semi-historical Chinese novel, Suikoden. It tells of the adventures of a band of 108 rebels who sought refuge in the margins of Liangshan Marsh. These rebel warriors sought to protect the poor and downtrodden, very much like Robin Hood’s band.